RQフレックスを用いた野菜中の硝酸測定の簡易マニュアル

        2003年10月1日修正

(研究者以外を対象とする)

 

質問等があれば 野菜茶業研究所 堀江(horie@affrc.go.jp)までお願いします。

 

揃えるべきもの

1.RQフレックスプラスまたはRQフレックス本体   8万円〜

2.RQフレックス用試験紙 5-225mg/l        4000/50

    上記2点は関東化学扱い 0120-260-489

3.はかり (1kgまで計量できるもの、調理用でよい)  3000円程度

4.メスピペット 1ml                 500円程度

5.メスシリンダー 50ml               500円程度

6.洗浄瓶  500ml                 200円程度

    4-6は東急ハンズ等でも購入可   

7.家庭用のミキサー 容量1Lくらいが望ましい。

8.コーヒー用フィルター

(レギュラーコーヒーを入れるときに使うフィルター、濾紙の代用)  

9.精製水 500ml(薬局で購入)           200円程度 

10.コップやキッチンタオルなど

 

抽出操作

1.ホウレンソウ、コマツナ等野菜1株*について、可食部を水道水で洗浄する。

*部位によって硝酸の含有量は大きく異なるため、株全体を試料とする。

2.キッチンタオル等で水気をとり、はかりを用いて重さを測定する。Aグラムとする。

3.野菜を手でかるくちぎり、ミキサーに入れる。

4.野菜の重さが200グラム以上であれば、はかりを用いてAグラムの水*を準備する。

野菜が200グラムに満たない場合には、Aの4倍量の水*を準備する。

*水道水でも可。  

5.準備した水をミキサーに加えて、3分間以上野菜が完全に砕けるまで破砕する。

6.できた野菜ジュースを、コーヒー用のフィルターで濾過し、濾液をコップ等にためる。濾液は数mlあれば十分である。

7.4において野菜と等量の水を加えた場合は、メスシリンダーを用いて精製水49ml、4倍量の水を加えた場合は19mlの精製水を準備する。(標線まで水を入れるため洗浄瓶から精製水をゆっくり加える。)この精製水は、小さめのコップ等に移す。

8.メスピペットを用いて、野菜ジュースを濾過したものを1ml測り取り7のコップに加えて混ぜる。これで試料ができあがり。すみやかにRQフレックスで測定する。


RQフレックスを用いた測定(本体付属マニュアルに従う

1.スイッチ ONコード番号が硝酸分析用のものと一致するか確認する。

 一致しなければ、マニュアルに従い、バーコードから読み込む。

  *硝酸分析用試験紙でもロットが変われば、コード番号が異なる場合があるので注意する。

2.START を押し、 60 が表示されることを確認する。

3.再度 START を押すと同時に、試験紙を試料に浸し、2秒後に引き上げる。

4.引き上げた試験紙は激しく振り、余分な水気を除去する。

(あるいはティッシュペーパー等で発色部位に触れないように、余分な水分を吸い取ってもよい)

*余分な水分が残っていると値が高めに出たり、本体のストリップアダプター等を汚染する危険性が高くなる。

5.本体に表示される残り時間が5秒になるとアラームがなるので、試験紙を挟み込む。

     発色した部分を左側とする。

6.数値を読みとる。使用後はマニュアルに従い装置のクリーニングを行う。

7.読みとった数値に100を掛けた値が、野菜中の硝酸含有量(mg/kg)である。

     この測定は、空調のきいた室内で行うことが望ましく、ひとつの試料について最低2度は測定を繰り返すこと。

     試験紙は未開封の状態なら冷蔵庫で保管する。開封後も冷蔵庫で保管し、早めに使い切る。冷蔵庫から出した試験紙は、湿気を吸わないように、容器が室温になるまで待ってから蓋を開けて試験紙を取り出すこと。

     水道水中にも数十mg/lの硝酸が含まれるので、水道水と精製水は意識して使い分けること。

 

  

 例1 ホウレンソウ1株250gのときには、水道水250g加えて抽出する。濾過後、この濾液1mlに精製水49ml加えたものを試料とする。RQフレックスの測定値が25であればホウレンソウ中の硝酸含有量は約2500ppm2500mg/kg)となる。

 

 例2 コマツナの苗50gのときには、水道水200g加えて抽出する。濾過後、濾液1mlに精製水19ml加えたものを試料とする。RQフレックスの測定値が18であれば、このコマツナの硝酸含有量は約1800ppm1800mg/kg)となる。 

 

 

試験紙の有効性の確認法

 硝酸イオン標準液(1000mg/l、関東化学)を購入し、メスピペットで1mlとり、これを精製水19mlと混合する。この液をRQフレックスで測定し、40以下あるいは60以上の値を示すようなら、この試験紙は廃棄する*。本来50に近い値になるはずである。

*もし、試験紙が有効期限内であり、適切に保管されているにも関わらずこのような値が出る場合はRQフレックス本体を疑う。汚れが残っていないかなどチェックし、それでも値が異常な場合はメーカーに問い合わせる。 

  

メスピペットの使い方(1.0mlをとる場合)

1.ピペットの太い側に口を付け、細い側を試料につけ、吸い上げる。

2.試料液が上がったら、人差し指で口をつけた部分を押さえる。

3.人差し指で押さえる力を調節し、1.0ml(一番上)の標線まで液を捨てる。

4.1.0mlから0.0ml(一番下の標線)までの液をコップ等にとる。

5.残液は捨て、ピペットは水道水(可能ならさらに精製水)で洗浄し、乾燥する。

*メスピペットの代わりにホールピペットやマイクロピペットを使用してもよい。